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消火器容器耐圧性能試験

最近消火器の耐圧性能試験に関してお問い合わせがいくつか来ております。

ご質問の主旨は費用と内容に関してのものです。

結論から先に申し上げますと、 『耐圧性能試験をする業者はいないはず』です。

新規消火器1本5000円 耐圧性能試験1本15000円(当時メーカーに問い合わせた価格です)

製造は中国、耐圧性能試験は日本ではこうなりますね(笑)

作業内容としましては、消火器を空にして内部に水圧をかけるというものですが、

これがもう現実的ではありません。手間がかかりすぎます。

又現在主流の粉末薬剤は水に対して非常に弱いわけですから、作業後の乾燥を考えてもあり得ないです。

この件は消火器の規格変更が平成23年1月1日に施行され今年の平成26年3月31日をもって耐圧性能試験の猶予期間が終了することに伴って浮き彫りになった問題です。

消防関係者・私ども消防設備業者でも誤認もしくは黙認されている方が多いようですが、

平成23年1月1日以前に製造された消火器で製造後10年を経過したものは

平成26年3月31日の猶予期限内は抜き取りによって実施すればよい。

平成26年4月1日以後は全数実施というのが正解です。

現在製造後10年以上経過している消火器で耐圧性能試験を実施していない消火器は 存在しないというのが規定上の原則です。

しかしながら現在でも数多く存在しており立入検査・消防設備点検で指摘されております。

立入では耐圧性能試験を実施してくださいとなり、設備点検では交換のお見積りが出ていると思われます。

価格差からすべて交換というのが現実です。

下記アドレスに資料がございます。

日本消防設備安全センター http://www.fesc.or.jp/ihanzesei/pdf/kaisei-kankeisya.pdf